「桐島、部活やめるってよ」学校とは戦争の場であり、祭りの場である。
ブログの練習も兼ねて、ぽつぽつ記事書いていきます。
「桐島、部活やめるってよ」は、好きな実写邦画ベスト3に入るくらい好き。去年くらいにDVDをレンタルして観たんだけど、そもそも観たきっかけは橋本愛ちゃんが見たくて。橋本愛ちゃんは奇跡の美しさだと思ってる。当然橋本愛ちゃんはかわいかったんだけど、クラスメイトそれぞれいい味出してました。
だんだん小中高合わせて12年過ごした学校という環境を忘れかけている。けれど、この映画を観ると「そうそうこれだよ、これ!」と叫びたくなる。「学校」って独特な空気感を持っていると思う。あの狭い空間に、性格も将来の夢も全く違う同い年の若者が押し込められて、それぞれがもがいている様子に胸が熱くなる。ああ、高校生ってこんなんだったっけ。
この映画で一番好きなのは、同じ曜日が何度も繰り返されるところ。
何度も繰り返され、別の登場人物の視点から物語を追うため、徐々に全容が明らかになっていくのがおもしろいというのもあるのだけれど、それだけじゃない。
同じ曜日が繰り返されると、だんだん時間の感覚が麻痺してくる。それこそ「学校」っぽい。毎日が同じことの繰り返しで、先週と一体何が違うんだろうっていう。いつ終わるか分からない感覚。これぞ時間芸術の醍醐味だよなー。
そして、物語は何も解決しないまま終わるけれど、彼らの日常は少しずつ変化していくんだと思う。
当然あの女子のグループの関わりも変化するだろうし、もしかしたら前田とカスミの関係に何か進展が起こるかもしれない(その可能性は限りなくゼロに近いけど)。
自分の高校時代を振り返ると、映画部の前田に一番近いと思う。地味だし、文化部だし、吹奏楽部みたいに花形じゃないし。だけど仲間といるときは楽しくて。この映画を観て神木隆之介くん好きになった。
教室に存在するヒエラルキー。女子たちのめんどくさい人間関係。チャラい男子たちのアホな会話。オタク男子たちの生態。そんな青春あるあるがぎゅっと詰め込まれた素敵な作品。